【感想・学んだこと】世界標準の子育て丨子育てには正解がある!?

こんにちは、mimeiです。
世界標準の子育てを読みましたので紹介したいと思います。


この子には幸せになってもらいた!
すべての親が願うことだと思います。

幸せの定義は人それぞれだと思いますが

  • 精神的にも物質的にも豊かな人生
  • 人にやさしく、社会の役に立っている
  • 健康的でたくましい

だいたいがこのような感じでしょうか?

本書では「世界標準の子育て」と題しているとおり、世界で実際に行われている子育てや研究、様々な成功例や失敗例を元に、これからの時代の子育ての基準になるような理論やノウハウを紹介してくれていいます。

こんな人にオススメ
  • 世界の子育てに興味がある。
  • 子育てに疑問や問題を抱えている
  • 自分の子育てが正しいのかを確認したい
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目次

はじめに

本の情報

出版社:ダイヤモンド社
発売日:2017/7/5
ページ数:260ページ

✔著者:船津 徹
明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て、幼児教育の権威である七田眞氏に師事、英語教材の制作などを行う。その後独立し、米ハワイ州に移住。2001年、ホノルルにTLC for Kidsを設立。英語力、コミュニケーション力、論理思考力など、世界で活躍できる人材を育てるための独自の教育プログラムを開発。

大まかな内容

「産業革命」や「IT革命」によって、すさまじいスピードで変化している現代。生活環境が家庭によってバラバラなので「これが正解!」という確かな基準がありませんでした。そのため、日本の子育ては各家庭でなんとなく行われてきました。実際に、明治維新から現在まで、日本の教育観は変わっていません。6歳までは家庭でしつけて、小学校からは学力を身につけるというシンプルなものです。
ですが、さまざまな価値観と情報が入り混じるこれからの社会で生きていくためには、これまでの「しつけ」と「読み書き計算」だけでは足りないと言います。そして、子育てには「明確が答えがある」と著者は言います。
これからの時代時代を生きていくときに必要になるのが「強い心」です。
では「強い心」を養うためには具体的に何が必要なのか?
それが、「世界標準の子育てに」の根幹となる

  • 「自身」
  • 「考える力」
  • 「コミュニケーション力」

です。
本書ではそれについて具体的例を交えて説明してくれています。本記事ではその中から私が「なるほど」と思ったことを抜粋して書きたいと思います。

学んだこと・気づいたこと

「世界標準の子育て」に必要な要素は、「自信」「考える力」「コミュニケーション力」の3つです。

子育てに必要な要素「自信」

子育てに成功があるとすれば、それは、子どもに「自信」を持たせることができたかどうかです。子どもが自信を持つことができれば、子育ての90%は成功したいっても過言ではないと著者は言います。
「自分はできる!」と心から信じられる子は、勉強、スポーツ、人間関係に積極的で前向きな性格になります。
子どもに自信を持たせるためには、子どもが自分の意志で物事に取り組み、「自分の力でできた!」という成功体験が欠かせません。子どもの自主性を尊重して、子どもがやりたがっていることをやらせてあげる必要があります。ところが日本では、成功体験が育みにくい文化を持っています。

間違った「しつけ」が子どもの自信を奪う!?


古くから日本では、「他人に迷惑をかけないこと」「集団のルールを守ること」を重んじる子育てが行われてきました。子どものしたいことよりも、人の目を気にする傾向があるのです

「人に迷惑をかけない人になってもらい」と思う割合

  • 日本71%
  • 韓国24.7%
  • 中国4.9%
  • 台湾25%

日本では、集団のルールが守れる子が「良い子」であり、集団のルールを守らせるのが「良い親=しつけている」であるとされてきました。もちろん、公共の場や集団のルールを守ることは大切です。しかし、親が過剰に周囲の目を気にして子どもの行動を制限すると、子どもの「自信育て」に悪影響を及ぼす可能性があるのです。親が子どもの行動を先取りする行為を「過干渉」と言います

私も子育てをしていますが、「危ないから」「汚すから」「時間かかるから」と子どもの行動を先取りし、手出し・口出しをしていました。子どもを守るためにしているつもりでしたが、「自信育て」においては逆効果になるんですね。

欧米では子どもの行動に寛容です。服を汚しても、時間がかかっても、「自分でやってみた」「自分で試してみた」という自発的な行動であれば「ダメ!」と言わずに見守ります。そして小さな成功を見つけて褒めることを忘れません。子どもの自尊感情を育てるには、良い面も悪い面も含めて、あるがままの子どもを受け入れなければなりません。

「走っちゃだめ!!」

「元気いっぱいで良いと思う。元気な〇〇ちゃんが大好きだよ。でもね、走って良い場所と悪い場所があるんだよ。」

子どもが大きな挫折をしたとき、心の支えになるのは、「あなたが大切な存在である」「あなたには価値がある」「あなたはあなたのままでいい」という親からもらってきたメッセージです。どんなことがあっても「あなたを見放さない」というスタンスが子どもの自信を育てるのです。

子育てに必要な要素「考える力」

変化の激しい現代では、自分で考えて判断する力が強く求められます。情報を見極める力、常識を疑う力、未来を予測する力など、考える力が育って行かなければ、は氾濫する情報や社会に振り回されてしましいます。
特に現代の若者はスマートフォンを当たり前に持っています。スマートフォンは便利である反面、ネット検索で容易に答えを見つけることができるので、自分で考える機会が減少しています。知識をどう活用して、答えのない問題をどう解決するのか、それらを「考える力」が必要です。

考える力の土台となる言葉の力

言葉を扱う力が弱ければ、思考もそれなりにしか育ちません。現代では、インターネットやSNSの発達で、直接人と接する機会が減ってしまいました。その結果、生きた言葉のインプットが不足し、「言葉の力」が弱い子どもが増えています。

子ども頭脳は、6歳までに90%が完成する

子どもの「言葉の力」を強く育てるには、生まれてから6歳までの家庭環境が重要です。そのためには、母親の働きかけが言葉の力に大きな影響を与えます。

赤ちゃんの周囲に「言葉」という刺激が少ないと「言葉は生きるために必要はないもの」と脳が認識してしまい、頭脳が言葉に対してあまり反応しないように育ってしまいます。

絵本の読み聞かせをし、本好きな子に育てる

読書をすることで、語彙力や理解力が増え、思考力や想像力が高まって生きます。そのためにも読書の習慣をつける必要があります。

6歳までに本好きな子どもに育てることができれば、子どもの言語教育はほぼ成功といって良いでしょう。

これは言わずもがなですね。でも、近年読書離れが心配されていますね。どのようにすれば本好きな子になるのでしょうか?

子どもを読書好きにする方法

親が絵本を読んであげると、子どもは想像力を働かせます。ストーリーを頭の中に具現化して、映画を見ているようにイメージの世界を楽しめるようになるのです。このイメージ化の訓練がないと、読解力が弱い子どもになってしまいます。

現代社会ではユーチューブなどの映像メディアが氾濫しています。映像は目で観るだけなので、想像する必要がありません。想像力が高まる前に映像メディアに慣れてしまうと、想像することが億劫になってしまうのです。

本書で紹介されているオススメの絵本

会話ができるようになる3歳以降は、読み終わったあとに「お母さんはこう思ったけど、〇〇ちゃんはどう思った?」と感想を聞くことも大切です。

私の家では子ども専用の本棚があります。お気に入りの本を持って来るようになるのでオススメです。

6歳までに読書が習慣になることで、小学校入学時の勉強への態度が変わってきます。読書の習慣がある子と、ない子では、当然読解力や語彙力に差ができます。周りができないことができることで、自分に自信が付き、もっと勉強しようと思うようになるのです。

  • 文字が読める→教科書が理解できる→周りに負けたくない→もっと勉強する
  • 文字が読めない→教科書が理解できない→勉強が苦手だと思う→勉強しなくなる

ちなみに、欧米の小学校では、1年生になると毎日30分の読書が義務づけされるそうです。

子育てに必要な要素「コミュニケーション力」

人間関係をつくる上でコミュニケーションは欠かせません。特に近年、クラスに一人は外国人がいたりと、多種多様な価値観を求める流れがあります。
コミュニケーション力がなければ、意思疎通ができず、人間関係に障害がうまれてしまいます。
とはいっても、そんなに難しことを教えなくてもいいのです。「相手の目をみて話をしましょう」「笑顔で挨拶をしましょう」など、基本的なことをまずは親が手本となって教えてあげましょう。

共感して聞く力を育てる

聞く力が育つと勉強が得意になり、コミュニケーション力増えると言います。子どもの聞く力を育てるために、まずは親が聞き上手になることが大切です。

聞くときのポイント
  • 目線をあわせて聞く
  • 「へー」「本当!」と相づちをうつ
  • 「それは大変だったね」と共感する

親が聞き上手になると、子どもはどんどん話をするようになります。自分の考えを言葉に出すことで、頭の中が整理されていき、ロジカルに話ができるようになります。結果コミュニケーション力が育っていくのです。

日本と異なる海外の子育て

スウェーデンの父親の育休取得率は80%!?

スウェーデンを含め北欧の国々は、「子育てしやすい国」「子連れに優しい国」ランキングで常にトップを独占しています。さらに、北欧は世界の学力ランキングでもトップクラスで、「世界一子育てがうまくいっている地域」とも言われています。
その一番の要因が「父親の育児参加」です。
父親が子育てに参加することで母親の育児負担とストレスが減り、結果として、子育てしやすい国になっているのです。

親がイライラしていると子どもの欲求不満が大きくなり、自尊心も奪われるそうなので、気をつけようと思いました。

自立心を育てるアメリカ人の褒め方

アメリカ人の子育てで特徴的なのが「褒める」ことです。

日本人でも褒めるし、最近では褒める子育てが当りまえになっているようにも思いますが。

日本人とアメリカ人の褒め方には大きな違いがあります。
アメリカ人の子育ては「自立心を育てる」ことに重きを置きます。なので、「一人でできたね」「人の手をかりないでできたね」と褒めるのです。
何でも自分の意思で行動できたことを褒めます。自分の意思で行動できたことを褒めることで、自立を促していくのです。

それに対して日本人の子育ては、強調性や行儀の良さに重きをおくので、「言うことを聞けてえらい」「がまんできてえらい」と指示やルールを守れたこと褒める傾向が強いのです。すると、誰かに指示されるまで行動できない子に育ってしまい、挑戦しなくなってしまうのです。

もちろん両方大切だと思いますので、バランスよく褒めようと思いました。

まとめ

今回は船津徹さんの『世界標準の子育て』を紹介しました。

記事の内容をまとめると以下のとおりです。

まとめ

子育てに必要な要素「自信」
・間違った「しつけ」が子どもの自信を奪う!?

子育てに必要な要素「考える力」
・考える力の土台となる言葉の力

子育てに必要な要素「コミュニケーション力」
・共感して聞く力を育てる

日本と異なる海外の子育て
・スウェーデンの父親の育休取得率は80%!?
・自立心を育てるアメリカ人の褒め方

本書を読むことで、日本人にない子育ての価値観を知ることができました。また、良かれて思ってしていることが子どもに悪影響を及ぼしていることにも気づけました。本記事では紹介しきれなかったもっと具体的な内容や質問コーナーもありますので、気になる人は是非読んでほしい一冊です。

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