- 『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』のあらすじや感想を知りたい
- 『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』を読んだ人のレビューが気になる

本記事はそんな方の疑問にお答えします。
先日、書店やSNSで大きな話題となっていた『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫-』を手に取りました。2025年本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞 し、海外では「ロマンタジー」という新たなジャンルを確立した という触れ込みに興味を惹かれたのがきっかけです。本作は、竜の騎手を目指す軍事大学を舞台に、主人公ヴァイオレットが死と隣り合わせの環境で、恋、友情、そして命懸けの戦いに身を投じる物語。読む前は「ハリー・ポッター的な感じかな?」 と思っていましたが、良い意味で裏切られました。読後は、予測不能な怒涛の展開と登場人物たちの熱いドラマに、心が揺さぶられっぱなしでした。この作品がなぜこれほど熱狂的に支持されているのか、その理由の一端を感じ取れるはずです。



本記事では、この作品のあらすじや感想、レビューを詳しくご紹介します。
- 『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』のあらすじ・感想・レビュー
- 『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』がおすすめな人
『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』のあらすじ


本の詳細 | 内容 |
---|---|
タイトル | フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上 |
著者 | レベッカ・ヤロス |
出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2024年9月4日 |
ページ数 | 448ページ |
Audible再生時間 | 00時間00分 |
物語の舞台は、竜の騎手たちが魔法の力で国防を担う国ナヴァール。書記官を目指していた20歳のヴァイオレットは、軍の司令官である母親の命令で、竜の騎手を育成するバスギアス軍事大学への入学を余儀なくされます。しかしそこは、入学者の大半が命を落とすほど過酷な、死と隣り合わせの場所でした。小柄で身体も弱いヴァイオレットは、ライバルを減らしたい他の新入生たちから命を狙われます。さらに、ヴァイオレットが所属する第四騎竜団の冷酷な団長ゼイデンは、ヴァイオレットの母親に恨みを抱いており、彼女の命を狙っている様子。そんな極限状態の中、ヴァイオレットはゼイデンに強く惹かれていきます。彼女を待ち受けるのは、命懸けの訓練、予測不能な戦い、そして複雑な人間関係です。竜との絆、友情、そして禁断の恋の行方は一体どうなるのでしょうか。
『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』の感想





この本を読んだ感想としては、以下のようなポイントが挙げられます。
本作を読んで最も印象的だったのは、その圧倒的な緊張感と予測不能な展開です。バスギアス軍事大学での訓練は文字通り「卒業するか死ぬか(Graduate or Die)」の世界。橋から落ちたり、ドラゴンに焼かれたり、少しでも気を抜けば命を落とす環境が容赦なく描かれます。書店員の方々も「地獄の門をくぐっちゃってたよ」、「頑張って! みんな生きて!」と願いながらページをめくった とコメントされており、この過酷さは多くの読者が感じたことだと思います。登場人物が次々と退場していく様は、まるで「進撃の巨人ばり」 あるいは「リゼロレベル」 だという感想もあり、命の軽さに衝撃を受けました。
一方で、主人公ヴァイオレットの魅力に強く引き込まれました。身体的にひ弱であるにも関わらず、持ち前の知恵と負けん気で困難を乗り越えていく姿は本当にカッコイイです。「こんなに満身創痍になりながらも、強く優しく、決然と戦い続ける主人公がいただろうか」 という書店員さんのコメントに強く共感しました。守られるだけでなく、大切な人たちを守るために戦う姿に胸を打たれます。
そして、「ロマンタジー」と呼ばれるだけあり、ロマンス要素も非常に濃厚です。特に、冷酷ながら有能で魅力的な団長ゼイデンとの関係は、敵対関係から惹かれ合っていく「少女漫画かよ!」 と思わず突っ込みたくなるような展開。「いざという時軍規を破ってでもヴァイオレットを助けてくれるゼイデン」 と、奥手ながらヴァイオレットを大事に想う彼の行動には終始ハラハラドキドキさせられました。また、ドラゴンたちの描写も秀逸で、絆を結んだ人間とは言葉が通じるものの、上位存在としての傲慢さや尊大さを失わない「馴れ合わないドラゴン」 が魅力的でした。ヴァイオレットの相棒となるアンダーナのかわいさと健気さは、過酷な世界観における癒やしそのものです。
物語は軍事大学が中心に描かれているため、途中「王国だっていうのを忘れてた」 という感想もあったように、世界観の広がりは上巻の終盤から示唆されます。王道ファンタジーにミリタリー要素が加わることで、シリアスさが増し、手に汗握る展開が続きます。読み始めると止まらなくなり、「お願いだから生きて!」 と祈るような気持ちで読み進めました。上巻のラストは、「ここで終わるの!?」、「ジェットコースターにもほどがある!!あんなところで終わるなんて、ヒドすぎます」 と多くの読者が悶絶したように、衝撃的な引きで、すぐにでも下巻、そして続編が読みたくなること請け合いです。
『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』を読んだ人のレビュー





面白すぎて、眠気に打ち勝つ勢い。
寝る間も惜しんで読む本は久しぶりかも。おかげで寝不足よ、、



ロマンスがメイン、あるいはロマンスの薄いファンタジーはありますが、ここまでしっかりしたファンタジーで満足のいくロマンスも楽しめる作品が翻訳されて嬉しいです!続編も楽しみにしています!



上下巻の厚みに一瞬怯むけれど、いつしかグイグイ読めてしまう面白さ。
上巻は人の命が限りなく軽い世界に放り込まれ、生き残るため知恵を絞る主人公ヴァイオレットのガッツがとにかく良いし、仲間達と育まれる友情、思いがけなく結ばれる絆、そしてロマンスも読みどころでした。
『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』はどんな人におすすめ?


『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』は、 以下のような人におすすめします。
- 手に汗握る刺激的なファンタジーを読みたい人
- スリリングな恋愛要素も楽しめる人
- 強く魅力的な女性主人公の成長物語が好きな人
『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』:まとめ


レベッカ・ヤロス『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上』は、「もう後戻りできない。わたし、最後まで行く!!」 と書店員さんがコメントするほど、読者を熱狂させる桁違いのエンターテイメント作品でした。過酷で容赦のない世界観での命懸けの訓練、複雑で予測不能な人間関係、そして読者を翻弄するジェットコースターのような怒涛の展開 に、ページをめくる手が止まりませんでした。読んでいる間、「この世界にのめり込んでます」 という感覚になり、読了後もその余韻からしばらく抜け出せませんでした。すでに続編も発売されており、物語はさらなる盛り上がりを見せています。ぜひこの「フォース・ウィング」の嵐 に巻き込まれてみてください!